あの頃この辺り~写真で辿る西尾・碧南・高浜~
永久橋となった中畑橋
昭和10年に架橋された中畑橋
中畑橋が最初に架けられたのは、明治36年頃のことでした。
当時はもちろん木橋で、橋脚に板を並べただけで欄干もありませんでした。そのため、大水が出るたびに水中に没し、そこへ流木が引っかかると水の抵抗が増して流失してしまうような橋でした。そこで、頑丈な永久橋を求める声が強く、昭和10年10月、ついにこの橋が完成しました。
往時は名鉄バスもこの橋を渡って西尾と碧南を結んでいましたが、幅が狭く、橋の途中ですれ違うことができなかったため、橋の袂で前方から大型車が来ないかどうか確認してから渡っていました。
ちなみに現在の中畑橋は、この橋よりも200メートルほど下流に架けられています。
(写真提供・文責=げんぞうアーカイブス)